家庭用フライパンはキャンプで使用できるのか? | てるぴんの楽~にキャンプ

家庭用フライパンはキャンプで使用できるのか?

皆さんは、自宅にあるフライパンがキャンプでも使用出来たらいいと思ったことありませんか?
私はどちらかというと、フライパンについても自宅とキャンプで両方使いができた方が良い派なので出来れば両方で使用できた方がうれしいのですが、実はそうはいかないようです。
そこで、キャンプで使用する火の温度と家庭用フライパンとキャンプ用との違い、注意する事などを皆さんにお話しさせていただきたいと思います。

1.火の種類による温度の違い

家庭用フライパンがキャンプの焚火や炭火で使用可能かを知る前に日常家で使用している都市ガスやコンロの火の温度や焚火や炭火の温度の違いを知ることが必要です。まず、自宅で使用している都市ガスやコンロ・焚火や炭火の温度の違いについてお話させていただきたいと思います。

1.都市ガスの温度はどのくらいあるのか?

私たちが実際使用している都市ガスの温度がどのくらいあるかご存じでしょうか?
私も今回調べるまで知りませんでした。
都市ガスで炎自体の温度は1700℃~1900℃あるようです。ガスバーナーの温度も同じくらいの温度です。

都市ガス1700℃~1900℃くらいです。ガスバーナーの温度もこのくらいです。

引用元: 身の回りの化学 燃焼の化学 https://katakago.sakura.ne.jp/chem/fire/ondo2.html

ガスの温度の炎自体はとても高い温度だということが分かりましたが、実際に私たちが使用する際にはガスコンロやIH調理機を使用しますのでその時の火力の違いによる温度がどのくらいなのかについてお話しさせていただきたいと思います。

2.コンロやIH調理機での火力調整時の温度

ガスコンロやIH調理機は使用する際火力調整して使用しますよね?
その火力によって温度が違いますのでそれぞれの火力の時にどのくらいの温度になるのかを調べてみました。
ガスコンロでの調節した炎の温度は強火で約200~230度、中火で約160~180度弱火で約150度前後位になるようです。
私たちが自宅で使用しているコンロでは温度が高くならないように調節されていることが分かります。
高くても230度くらいの温度での使用となることもわかります。

強火は、鍋全体に火があたる程度の火加減を指します。
IH調理機の温度設定では約200~230度、消費電力では約1,450~2,000w相当です。
中火は、鍋の底に火の先が少し触れる程度の火加減を指します。
IH調理機の温度設定では焼く160~180度、消費電力では約500~1,000w相当です。
弱火は、鍋の底に火があたらない程度の火加減を指します。
IH調理機の温度設定では約150度前後、消費電力では約235~370w相当です。

引用元: haseko group ブランシェラマガジン いまさら聞けない料理のあれこれ 弱火・中火・強火って何度?火加減の正しい調整方法とは 「IHの温度設定」 https://www.haseko.co.jp/branchera/magazine/article/recipe-technic02.php

3.焚火の温度

キャンプで行う焚き火の温度はどのくらいなのでしょうか?
薪に着火してから焚火が安定して燃えている温度はピークの温度で250℃から450℃程度あります。
ガスコンロでの強火の状態よりも高い温度で燃えていることが分かります。

4.炭火の温度

炭火の温度は高い時で1000~1200℃くらいの温度があります。
見た目に煙や炎が出ていない状況でもかなり高い温度で燃えていることが分かります。
炭火の温度はガスコンロの火力温度や焚火の温度よりも高いことが分かります。

2.家庭用フライパン詳細

 

先ほどの火の温度でもわかったように、都市ガス等で使用している温度と焚火や炭火の温度ではかなり違いがあることがわかりました。では、家庭用のフライパンは焚き火や炭火に耐えられるのかを見てい行く必要があります。
今回は、いろんなメーカーの規格を元に代表的な素材のものを調べてみました。耐熱温度については各メーカーの仕様書を参考に平均の数値を表しています。
重さについては大きさにより異なります。おおよその目安として参考にされてください。

代表的素材の種類厚さ 重さ耐熱温度
フッ素樹脂フライパン2mm程度0.7kg~1.5kg260℃
アルミフライパン3mm~8mm平均0.8kg250℃
鉄フライパン1.2mm~3.2mm平均1kg220~230℃
セラミックフライパン3.5mm~5mm0.5kg~1kg400℃以上

家庭用のフライパンではガスで使用可能な規格なので200から400℃までしか対応できないことが分かります。重さは大きさによって開きはありますが、鉄製のものが重いようです。鉄以外の素材では大きさにもよりますが軽いものを選択するとキャンプでも活用可能と思われます。厚みに関してもメーカーにより開きがあり素材による特徴はなさそうです。

3.キャンプ用スキレットの特徴

キャンプ用スキレットは家庭用フライパンと違い、厚さや重さなども頑丈に構成されているものがほとんどです。恐らく、焚火や炭火で使用しても問題ないように作られたものであると思いますが、スキレットの代表的な特徴についてお話させていただきます。耐熱温度については各メーカーの仕様書を参考に平均の数値を表しています。

代表的素材の種類厚さ重さ耐熱温度ポイント
ステンレス製スキレット4~7mm1~1.5kg1400℃程度変形する可能性あり
鉄製スキレット平均5mm平均1.5kg1500℃程度重い
チタン製スキレット平均2mm平均0.3kg1600℃程度高価
アルミ製スキレット 平均3.5mm平均0.3kg660℃程度表面が解ける可能性があり

アルミ・ステンレス製スキレット以外はキャンプでの炭火や焚火に十分対応可能なことが分かります。大きさにもよりますが、軽い素材もあり自宅使いでの利用も容易に可能と思われます。

4.家庭用フライパンとキャンプ用スキレットを比較して 

家庭用フライパンとキャンプ用スキレットの素材等の違いが分かりましたが、各特長とキャンプでの活用ポイントについてお話させていただきます。

フライパン/スキレット耐熱温度重さ厚さ特徴活用のポイント
家庭用フライパン200℃程度まで0.7~1.5kg0.6~2.3mm炭火や焚火には向いていないキャンプで家庭用フライパンを使用する場合は、カセットコンロでの使用にとどめる
スキレットアルミ以外は1400~1600℃まで1.5~3.5kg5mm以上炭火や焚火向最近では小型で比較的軽量なものもあり、自宅でも使用されていることも多い

以上の特徴から、家庭用フライパンは炭火や焚火では使用はできない、スキレットでは可能という結論となりました。
キャンプの焚火や炭火では家庭用フライパンは使用できないが、カセットコンロなどでは使用可能なので炭火や焚火を使用しない時にはカセットコンロで対応してみるとよいと思います。
逆を言えば、スキレットであれば両者ともに使用可能なので、自宅でもスキレットの調理を行っていればキャンプでの調理もスムーズに行うことが出来るのではないかと思います。

5.まとめ

焚火や炭火で家庭用フライパンが使用できるのかを調べた結果

  1. 家庭用フライパンをキャンプで使用する場合は焚火・炭火などでは使用が困難なことがあるので、カセットコンロでの使用にとどめる。
  2. 焚火や炭火で調理する場合は高温に強いスキレットを使用し、材質は鉄かチタン製の素材を選択するとよい。
  3. キャンプ用のスキレットは家庭IH調理機でも使用可能であり、自宅でもキャンプでも使用可能である。

以上の結論になりました。

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