屋外で快適に過ごせるかどうかが決まる一つの要素がテント選びだと思います。
私の場合、最初に買ったテントがかれこれ15年ぐらい前になります。このコロナ渦で現在はキャンプに行けておりせんが現役で使用しています。
その当時、自分なりに雑誌やインタネットの情報を頼りに調べ、その当時、キャンプ初心者にもかかわらず、かなり高価な買い物だったことを覚えています。
たまたま現在でも使用できているので結果的に良い買い物だったと思います。
そこで代表的なテントの種類と選び方についてお話させていただきたいと思います。
1.テントの種類
テントの種類はたくさんありますが、代表的な種類と特徴について表にしてみました。
たくさんの種類があり、テントを選ぶ際には簡単には決められないと思います。
今流行のテントの形なども気になりますが、形だけでなくそのほかにもキャンプで快適に過ごすためには必要の条件がいくつかあります。
型の種類 | 設営の難しさ | 特徴1 | 特徴2 |
屋根型 | 一人では若干難しい | 天井が低い | 若干設営にコツがいる |
ドーム型 | 一人でも設営可能 | 天井が部分的に低い | 設営が簡単 |
ツールーム型 | 一人では若干難しい | 天井が部分的に高い | リビングがありタープ不要 |
ワンポール型 (ティピー型) | 一人では慣れるまで若干難しい | テント内での薪ストーブが 可能 | ポールは真ん中の柱のみ |
トンネル型 | 一人では若干難しい | 天井が高い | 広い |
ロッジ型 | 一人では難しい | 天井が高い | 部屋のようなレイアウト可能 |
ワンタッチ型 | 一人でも簡単 | 天井が高いものが多い | 広げれば自動的に自立する |
2.テントを選ぶ際の基準
テントは決して安価なものでもなく、良いものを長く使用して欲しいと思います。
そこで、テントの種類や特徴のほかにどのような点に気を付けてテントを選んだらよいかについてお話させていただきたいと思います。
1.設営しやすさ
設営時間にあまり労力を割かないように考えると、設営しやすい点は一番重視するところだと思います。
また、大きなテントになってくるとそれ相応の時間がかかります。一人で大きなテントを設営するとなると手間とコツが必要なので大変です。
設営が一人なのか、複数なのかによっても選択の必要性があります。
ワンタッチテントやドーム型テントが一番早く設営が可能なようですが、フライテントが無い場合もあるので注意が必要です。(フライテントは出来ればあった方が良いです。雨や日差しからテントを守ります)
2.素材
代表的なテントの素材について下記に表示しています。
どれも結構特徴があるようで、唯一テント内が快適に保てそうな素材はポリコットンのようです。
テントの生地 | 特徴 | 特徴 |
ポリエステル | 紫外線に強い、かびにくい | 熱がこもりやすい |
ナイロン | 軽くて丈夫、伸縮性がある | 紫外線に弱い |
コットン | 夏は涼しく、冬は暖かい | カビやすい |
ポリコットン | コットンと同じ特徴 | カビにくい |
シルナイロン | 防水性が高い | 高価、破損したら修復が難しい 引火しやすい |
PEクロス | 安価 | 耐久性があまりない |
3.防水性
テントの防水性は耐水圧で表示されています。
耐水圧の目安は500mmで小雨程度、1000mmで普通の雨、1500mmで強い雨での指標になります。
ただし、テントの表面の素材は劣化してくるのでこまめにメンテナンスをしていても劣化してくるので
だいたい耐水圧1500~2000mmぐらいのものが多いですが、できれば耐水圧は高い方が良いです。
防水性が高い方が長雨の時期にも十分対応できます。
また、様々な理由からフライテントが付いたものをお勧めします。
気を付けてほしいのがフライテントの表面の耐水圧とインナーテントの耐水圧などが違う場合もあります。(おそらくフライテントの材質とインナーテントの材質が異なるときなどがあるためだと思います)選択の際には必ず確認してもらいたい点です。
素材の表面もなのですが、テントの内部に関しても確認して欲しい場所はテントの縫い目にきちんとシーリングがしてあるかどうかです。
雨などの時は縫い目から雨水が侵入することが多いです。
それを防ぐ意味でも防水がきちんと施されているテントはシーリングがしてあります。
テント内の至る所にシーリングがあると思いますので確認した方が良いです。
4.通気性
生地の素材が大きく影響します。
コットン素材であれば通気性もよいですが、ほとんどのテントはポリエステル製が多く、通気性が低く室内と外の温度差でテント内部に結露が発生しやすいです。
素材の違いによりテント内の温度にも影響します。テントにベンチレーション(換気口)がたくさんあるタイプの方が通気性が良いのでお勧めします。
5.丈夫かどうか
古くなるとポールのつなぎ目が緩んできちんとポールがはまらなかったり、縫い目から雨漏りがしてきたりします。
ポールが軽量で細いタイプが持ち運びには良いのですが、余り細いと風が強い時にテント自体がきしむことがあり、ひどい時はポールが変形してしまうこともあります。
テントの生地に関しても同様で、メンテナンスせずに使用していると表面の生地が薄くなり破損することがあります。
テントを選ぶ際には生地やポールの丈夫さも考慮してください。
6.値段
価格は大きさ(収容人数)によっても違いがあります。
素材によっても価格に違いがあり、軽量なポリエステル製のものは安価ですが、快適性を追求した材質では高価になっています。
付加価値(前室付き、ベンチレーション、UVカットなど)が付属したものはやや高価となる傾向です。
7.使用する大きさ
大きさを選ぶ際には「奇数の法則」で選ぶとよいです。
2人なら3人用、4人なら5人用と奇数の人数で考えると室内の荷物を行くスペースも確保できます。
他にもテント内に設置するものがある場合などは大きさももう少し大きいものが良いかもしれません。
ちなみに私は5人用のテントを2人で使用していますが、テント内に荷物を多少多めに入れても快適に過ごすことが出来ています。
8.テントの寿命
5年から10年が目安と言われていますが、あくまでも目安であり、きちんとメンテナンスをしておけば長く使用可能です。テントの修理やクリーニングもありますので、古いものでも愛着があれば長く使用できます。
私のテントは15年目ですがまだ現役で使用出来ています。
3.ではどんなテントを選べばよいのか?
様々な選び方を紹介しましたが長く使えて良いものとはどんなものなのかをまとめてみました。
テントを選ぶ際の条件として
- 一人でも簡単に設営できる
- ワンタッチ型やドーム型が良い
- 素材はポリコットンが良い
- 防水性は2000mm以上のものがよい
- フライテント・ベンチレーションが付いてポールや素材が丈夫なもの
以上の条件となりましたが、なかなかこの条件をクリアしようとしたら結構な高価な買い物になるかもしれませんのでどの条件を優先に選ぶのかを決めてみてもよいかと思います。
4.まとめ
テントの種類と選び方についてまとめると
テントを選ぶ際は、設営しやすさ、防水性や通気性なども考慮し選ぶことが重要で、もう一つ自分の家を準備するつもりで慎重に選ぶことをお勧めします。
良いものであればかなり長く使用でき、快適にキャンプをすることができます。
価格だけでなく、その方の用途に合ったテント選びをすることで後悔することのないようにしましょう。
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