キャンプの挑戦!キャンプで冷凍食品は使用できないのか? | てるぴんの楽~にキャンプ

キャンプの挑戦!キャンプで冷凍食品は使用できないのか?

冷凍食品がキャンプで使用出来ればキャンプでの調理時間短縮や料理のバリエーションが増えると思いませんか?
ただしキャンプでは冷凍食品の保存方法が難しいです。
そこで冷凍食品の特徴とキャンプで冷凍食品が使用できるのかについてお話しさせていただきたいと思います。

1.冷凍食品とは一体どんな物なのか?

画像はイメージです

キャンプで冷凍食品が使えるかどうかを考える前に冷凍食品について知る事が必要です。冷凍食品と言っても様々なものがあります。
食材単体のものから瞬間冷凍しており、加熱するだけですぐ食べられるものなど様々です。
一般的な冷凍食品とは何かについてお話させていただきたいと思います。

1.冷凍食品はマイナス何度で保存する?溶けたらどうなるの?

種類にもよりますが、冷凍食品のパッケージを確認すると、冷凍保存での保存温度の記載はマイナス18℃となっているものがほとんどでした。
一方、カタログで家庭用冷蔵庫の冷凍室の温度規格を調べると「マイナス18℃の規格は★★★(スリースター)または★★★★(フォースター)で、マイナス12℃のものは★★(ツースター)」という風に規格がいくつかに分類されているそうです。
冷凍食品を保存する適切な設定温度パッケージに記載されているマイナス18℃なので冷蔵庫でもスリースター以上の規格でないと推奨の温度設定では対応できません。
また、冷凍食品は常温で1時間も放置すると完全に溶けると言われています。
キャンプ場のような暑いところだと30℃以上になることもありますのでそれより短い時間で解凍する可能性があります。
また、溶けてから時間が経つと、味や品質が落ちたり、夏場は食中毒の危険性もあるので注意が必要です。
つまり、キャンプで保存容器内がマイナス18℃を維持しないと冷凍食品は保存が難しく、使用困難ということが分かります。

常温で1時間も放置すると完全に解ける可能性があります。
冷凍食品は溶けてから時間がたつと味や品質が落ちたり夏場は食中毒になる可能性もあります。

引用元: お役立ち!季節の耳より情報局 冷凍食品を常温放置して溶けてしまった!出しっぱなしの冷食は食べられる? https://kisetsumimiyori.com/reitousyokuhin_jyouon/

2.冷凍食品はキャンプで使用可能なのか?

冷凍食品の特徴からどのような条件ならキャンプで使用可能かを考えてみると、冷凍食品を保存容器内の温度がマイナス18℃を保ち、保存を維持出来れば可能だということが分かります。
ではどうすれば保存容器内をマイナス18℃に保てるのかについてお話させていただきたいと思います。

1.キャンプで冷凍食品をクーラーボックスでの保存は可能か?

屋外でで冷えたものを保存する方法として、クーラーボックスを利用されていると思います。
容器に入れているだけで保冷効果が高いのでキャンプではよく利用されています。
そこで、クーラーボックスの容器内でマイナス18℃で冷凍食品の保存が可能かどうかについてお話させていただきたいと思います。

1.ドライアイスを使用してみてはどうか?

冷凍庫がマイナス18℃ですが、ドライアイスは60度近く低い温度です。
キャンプでのクーラーボックスでドライアイスを使用すると冷凍食品のマイナス18℃以上の温度となり、長く冷えそうな気がします。ただし、そのまま入れておくと4時間程度で解けてしまいます。
保冷する際の工夫として、物の間に隙間を空けておくことで隙間にまで冷気が行き渡り効率的な保冷が可能です。
ただし、ドライアイスが直接触れると野菜やクーラーボックス本体などが傷んだりするので新聞紙やビニールで触れないようにする工夫も必要です。
また、一般のスーパーでは購入されていないことが多いので購入場所も限定され、保管方法や取り扱い方法(素手で持たない)なども注意が必要です。

冷凍庫と比較しても60度近い差がドライアイスにはあります
クーラーボックスを使用してドライアイスを保存した場合です。こちらも「4時間」でドライアイスが溶けてしまいます。
ドライアイスで保冷する際は、保冷する物の間に隙間を空けておくのがポイント。そうすることで隙間にまで冷気が行き渡り、効率的に冷却することが可能

引用元: syufuse ドライアイスの溶ける時間と効果的な使い方! https://shufuse.com/22510

2.氷点下用保冷パックを使用してみてはどうか?

ドライアイスとは別に保冷が可能なものとして 氷点下用保冷パック というものがあります。
氷点下用保冷パックはネットなどの規格書を見るとマイナス16℃まで冷却可能らしく、半日程度は冷凍状態を維持可能だそうです。マイナス16℃までなので単体使用での冷凍食品の保冷は難しいようです。
氷点下保冷パックは完全に冷凍したものであればあるメーカーのものでは-16℃の保冷力が発揮できるようなのですが、保冷材の完全な冷凍が必要条件での保冷力のようです。
規格書を見ると早いものでも完全に凍結させるためには丸2日程度の冷凍時間を要するようです。

3.ドライアイスと氷点下保冷パックの併用してはどうか?

ドライアイス単体であれば解凍予防には有効ですが、ドライアイスは4時間程度しか持ちません。氷点下保冷パック単体ではマイナス16℃までしか保冷効果が維持できず冷凍食品の保存は難しいです。
そこで両者を併用したらどうなのでしょうか?
ドライアイス自体は4時間くらいで溶けますが、新聞紙や布で二重に巻いておくと長持ちします。
氷点下保冷パックは完全冷凍で半日持ちますので両者を合わせると比較的長くはマイナス18℃を維持できそうな気はします。
クーラー内のドライアイスや氷点下保冷パックの並びを違う大きさのかごなどで仕切り、少し空間を開けて内部に食材を入れると相乗効果が認めるのではないかと思います。
ただし、冷凍食品はあまり収納できないと思いますがやってみる価値はあります。
食材を仕切る内側の容器ですが、ステンレスなどの金属容器を使用すると冷却効果が期待できます。
ただし、24時間冷凍が維持可能になるかどうかについては疑問が残ります。

2.キャンプでクーラーボックス内の冷凍を維持するための注意事項

キャンプでのクーラーボックス内の冷凍を維持するためには少し注意が必要です。
室内の冷蔵庫などない状態で屋外の暑い場所にも設置することを前提に取り扱いを行う必要があります。
誰でも注意すれば出来る注意ポイントについてお話させていただきたいと思います。

1.頻回に開けない

冷凍食品の入ったクーラーボックスを専用とし、使用するまでは極力開けず、頻回に開けるものと分けて利用するようにした方が良いと思います。
冷えたボックス内を一度開けると-10℃位に内部の温度が上昇することがあるそうです。
少なくとも①冷凍もの ②冷蔵用 ③すぐに使うもの(解けていもよいもの)にクーラーボックスを分けて使用するほうがよいです。

2.地面や日が当たる場所などに置かない

気温より地面の表面温度が高いので地面や日当たりの良い場所に置くと冷凍食品の溶ける時間が早くなります。
クーラーボックスの表面温度が上がれば内部の温度にも影響することがあるので注意が必要です。
スタンド等に設置して直接地面に触れず、日陰で風通しの良い場所に設置することをお勧めします。

3.車載用冷蔵・冷凍庫(保温庫)を活用してみては?

クーラーボックスで冷凍食品を翌日使用したいときや長期間の保存が必要な場合は、氷点下仕様の保冷剤やドライアイスでも保冷がどれくらい持続可能かの確証がないので不安があります。
そのため、どうしても冷凍食品が使用したいときに自宅と同様にキャンプでも冷蔵庫がそのままあれば温度調整を考えずに冷凍食品を使用できるのではないかと思ったことはありませんか?

ネットなどで検索すると「車載用冷蔵庫」というワードがでてきました。

仕様書を確認すると、家庭用電源でも使用できますし、冷凍でも-18℃の設定も可能なようです。ワット数も45~55W程度、6AなのでAC電源が使用可能であれば使用可能なものです。

1.車載用冷蔵庫とはどんな物?キャンプで使用できる?

本来、車内で冷凍冷蔵食品等を保存するためのもので電力供給があれば家庭用と同等の保冷力は可能です。
車だけでなく、コンセントが使用できるタイプであれば自宅でも使用可能です。
キャンプで電源サイトを活用すれば使用できます。
車載用冷蔵庫の様々なメーカーの仕様書から冷凍食品が保冷可能かを比較検討してみました。

2.車載用冷蔵庫はどんな種類と特徴があるの?

様々な車載用冷蔵庫の規格を見るとだいたい下記の3パターンのものでした。
冷凍食品が保冷できるマイナス18℃以上の冷凍可能なものは2層式か冷蔵・冷凍専用のタイプがあります。
中には保温も可能なタイプもありますが、冷凍が付加されていないものが多いです。

種類特徴保温機能冷凍冷蔵
二層式冷凍または冷蔵のスペースが二層に分かれており
各部屋の個別設定可能
ないことが多い-18℃選択可あり
保冷・保温庫兼用冷蔵と保温が可能ありないことが多いあり
冷蔵・冷凍専用冷蔵と冷凍が可能なタイプ。保温機能は付属
していない
ないことが多い-18℃選択可あり

3.電源のタイプは?

メーカーの仕様書を調べてみると、車載用冷蔵庫の電源のタイプも種類によっていろいろあります。また、各種電源が付属されているものもあるのですが、別売りになっているものもありました。
ここでは代表的な電源のタイプと電源が使用できないところでも使用可能なものの種類についてお話させていただきたいと思います。
付加価値により価格も高くなりますが、コンセント・車のシガレット等の電源供給以外の供給が可能なものであれば、自宅や停電時などで活用可能だと思います。
車から移動の際の時間などでも冷凍が維持可能な充電タイプであればキャンプにも活用可能だと思います。
また車での電源確保の際、設置場所とシガレットコネクターまでの距離も考慮が必要で別途延長コードが必要となるかもしれません。

〇:使用可能、✕使用不可

電源タイプコンセントシガレットCB缶バッテリーUSB電源の供給方法・特徴
AC・DC併用コンセントと車で供給可能
DC専用車専用のものでも別売りのAC変換アダプター でコンセントから供給可能
AC・DC・CB併用コンセント、車で供給可能。カセットボンベで20時間供給可能。冷蔵メイン
AC・DC・バッテリー搭載コンセント、車で供給可能。4~5時間はバッテリーから供給可能。USBよりスマホ充電可能

4.大きさや重さはどのくらい?どのくらいの目安で選ばばよいか?値段は?

要領の大きさは最小5Lぐらいから最大50L程度まで幅広く存在します。重さも容量が大きくなるにつれ重くなります。
大きさの目安はソロキャンプなら10~15L、数人キャンプなら15L~25L、大人数キャンプなら35L~が選ばれることが多いです。
重さの目安は10~25Lのサイズで4kg~15kg位の重さ+中身の重さとなります。
車に搭載可能な大きさも考慮して選ぶ必要性がありそうです。
価格帯は大きさによるが、3~5万円台が主流のようで、容量が大きくなると価格も高いようです。
耐応年数はだいたい6年ぐらいが目安のようです。

4.まとめ

キャンプで冷凍食品は使用できないのか?についてまとめ

  1. 冷凍食品の保存はマイナス18℃を保持する必要があり、クーラーボックス下で氷点下用保冷剤やドライアイスを単体で使用しても数時間~半日程度しか持たない。
  2. キャンプで冷凍食品を使用する場合は氷点下保冷剤とドライアイスの併用でクーラーボックスの保存方法を工夫などを行えば多少の保冷力の時間延長は可能と思われる。
  3. 車載用冷蔵・冷凍庫を活用できれば長時間の保冷保持が可能。ただし電源が確保できない場所でのキャンプで使用する際などはガスカートリッジ使用のタイプやバッテリー内蔵タイプのものを選択すれば冷凍食品を使用可能と思われる。

クーラーボックスでの保冷剤の活用方法や車載用冷蔵庫などの導入を検討すると冷凍食品もキャンプで使用可能ではないかと思います。

キャンプ
スポンサーリンク
てるぴんの楽~にキャンプ

コメント

タイトルとURLをコピーしました